【絵画科】絵画研究室専任講師の作品をフランスのセントニコラス教会に寄贈しました。

日展にて入選実績のある本校絵画研究室専任講師「星野宏喜」の作品が、この度、フランスのタラスコンにある、11世紀からの歴史の持つ教会「セントニコラス教会」の壁画として収蔵して頂くことになりました。なお、その様子は10月にNHK新潟でも特集されました。

セントニコラス教会

セントニコラス教会

 

フランスに絵を寄贈した経緯】
広報:どのような経緯で今回の話しになったんですか?
星野:昨年、秋の日展をフランス人のキュレーターさんがご覧になり、僕の絵を買いたいと言ってくださいました。南仏はタラスコンにある、11世紀からの歴史の持つ教会、「セントニコラス教会」の壁画として収蔵してくださるとのことでした。南仏にも牛祭りの文化があるようで、スペイン同様食肉にする牛を見世物にするような残酷なものと仰っていました。その為、その牛を供養する為の絵を教会の壁画にしたいとのことでした。
広報:寄贈した作品は日展入選作品ですか?
星野:日展の作品は、お世話になった故郷、山古志闘牛会の為に描いたもので、その広報物として使われることが決まっていましたので、お話をお断りました。
その代替案として、「フランスの教会に寄贈するなら、教会の空気を吸いながら描きたい」「牛祭りを是非見て見たい。故郷の闘牛とどう違うのかを見て感じたものを画面に吐き出したい」「せっかくなので、南仏の教会に使われたものと同じ石を砕き、それを絵の具として使わせてほしい」という旨を伝え、快諾していただきました。絵の構図やサイズ、内容は日展と変わらずですが、日本では5割ほど仕上げ、残りはフランスに行ってから感じたものを画面にぶつけるつもりでいました。
広報:作品のテーマは?
星野:先方から「Taureau of God(神の牡牛)」と言われており、体のどこかに十字架を入れてほしいとのことでした。十字架はあからさまに入れるとタトゥーのように見えてしまいそうだったので、おでこにぼんやりと毛並みの一部のように入れてあります。ここで先ほどのキュレーターさんのやりとりで提案した「教会の石で作った絵の具」を使っています。薄い小麦色をしています。
寄贈後、レセプションパーティーが教会で開かれましたが、その時に「正装で来るように」と言われていたので、和太鼓の衣装で行きました。僕にとっては、これが正装です。かえって喜ばれました。



【星野宏喜 プロフィール】
1986年 新潟県長岡市生まれ
2012年 多摩美術大学 大学院 日本画研究領域修了
2016年10月 改組 新 第3回 日展 日本画部門 初入選
2017年4月   第1回 新日春展 初入選
2017年8月   南フランスタラスコン セントニコラス教会にて作品を寄贈
2017年10月 NHK新潟 ドキュメント番組「きらっと新潟」出演
改組 新 第4回 日展 日本画部門 入選
現 東洋美術学校絵画研究室 専任講師