学科・専攻の特徴
日本画のルーツとも言われる中国水墨画。その表現のすべてを、本場の一流の教授から直接指導を受けながら学ぶことができます。卒業後は、中国水墨画一級の取得が可能となり、その分野のスペシャリストを目指せます。
専門士
少人数制
プロ講師
担任制
中央美術学院(北京)との教育提携
中国客員教授
中国語
中国水墨画一級
活動・受賞実績
雪舟国際美術協会展/入選、全日本水墨画秀作展/入選、総合水墨画展/入選、中国美術研修旅行(山西、内モンゴル、北京、桂林 他)、国際水墨画交流展/出展 など
めざす職業
- 中国水墨画家
- 日本画家
- 絵本作家
- イラストレーター
- など
カリキュラム
1年次は、素描、色彩などの造形基礎から学びはじめ、水墨画の基礎となる線描、花鳥画の模写、写生、創作の課題を通して、各種道具の使い方、技法、構図を学びます。2年次には、これまで身につけた技術をもとに、人物画、山水画を通して自然と個性の融合を目指した学習を進めます。
1年次|前期
素描、クロッキー、色彩などで造形芸術の基礎を学びます。同時に線描練習により水墨画の基礎づくりも始めます。
- 素描(幾何形体・静物・花・石膏)
- 色彩(果物・花・風景)
- 人物素描(肖像・半身・全身)
- 中国水墨画基礎(線描)
- 中国美術史
- 中国画論
- 中国語
- 書道
1年次|後期
水墨画の専門学習に入ります。花鳥画の模写と写生で伝統的な線描、着色、構図の取り方、観察方法などを学び、小作品を制作します。
- 造形基礎
- 工筆花鳥模写
- 工筆花鳥写生
- 写意花鳥模写
- 写意花鳥写生
- 花鳥創作
- 技術材料研究
- 中国美術史
- 中国画論
- 中国語
- 書道
- 就職ガイダンス
2年次|前期
模写、写生、創作の流れで人物画を学びます。芸術の素養を高め、筆と墨による造形表現をより深く理解していきます。
- 造形基礎
- 工筆人物模写
- 工筆人物写生
- 写意人物模写
- 写意人物写生
- 人物小品
- 中国美術史
- 中国画論
- 中国語
- 書道
2年次|後期
山水画を通してさらに水墨画への理解を深め、2年間の学習の総仕上げとして卒業制作を完成させます。
- 造形基礎
- 山水模写
- 山水写生
- 山水創作
- 中国美術史
- 中国画論
- 中国語
- 書道
- 卒業制作
時間割
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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1限目 9:00〜10:30 |
花鳥創作 | 花鳥創作 | 書道 | 花鳥創作 | 花鳥創作 | |
2限目 10:40〜12:10 |
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3限目 13:00〜14:30 |
中国語 | 水墨画講演会(不定期) | ||||
4限目 14:40〜16:10 |
授業・施設紹介

工筆人物模写
歴代の名画を模写することで、伝統的な造形表現、構図の取り方、色づかい等、多くのことを学びます。

人物写生
モデルの写生では、人物の形や比率を正確に捉えるだけでなく、その人から受ける印象や性格なども表現していきます。

写意花鳥
筆のタッチを生かし、墨の濃淡乾湿の変化に富む描き方を「写意画」と呼んでいます。竹や蘭などを繰り返し練習して、筆づかいを修得していきます。

中国研修旅行
不定期に中国研修旅行を実施しています。2018年の旅では内モンゴルの草原や「万里の長城」での写生、明代壁画の名品が残る寺院を見学しました。

中国客員教授との交流
学期ごとに来日する中国の先生方とは水墨画を習うことはもちろん、日中の文化・習慣の違いや、最新の流行など様々な話題で交流を深めています。

中国水墨画講演会
中国客員教授の来日中に講演会を開催しています。中国水墨画の伝統や現状の講演の他に、水墨画の実演を見ることもできます。

中国美術展示館
中国から来日した先生の作品や生徒の作品、中国の貴重な硯などを常設展示しています。

卒業制作
自分でテーマを決め、技法や材料の研究をしながら、2年間の学習の集大成となる作品をつくります。