産経新聞社が主催する国内最大級のクリエイター展「絵師100人展」。その第15回(2025年)の公式図録に、本校校長・中込大介が寄稿しました。漫画・アニメ・ゲームから「萌え」表現の進化、そして美術教育の役割までを論じた文章から、要点を抜粋してご紹介します。
内覧会に参加しました
今年のテーマは「晴れ」。4月25日の内覧会にお邪魔しました。作品本来のスケール感や細やかな描写は、やはり会場でこそ味わえます。
寄稿より──「絵師100人展」とクールジャパン
「絵師100人展」は、そんな日本のコンテンツ産業を支えるクールジャパンの源泉ともいえるアートの部分を生み出すクリエイターたちの展覧会です。業界の第一線で活躍し続けてきた方から、これから大きく飛躍する方まで、総勢100人以上による描き下ろし作品がここで初公開される、他にはない画期的な展示イベントとなっています。
中込校長は、2015年に外国人観光客向けガイドブック『Tokyo Pop Guide』の記念すべき第1号で本展を紹介して以来、毎年足を運んできたと綴っています(本展は2011年開始、延べ80万人超が来場)。
世界へ広がるクリエイター文化とコンテンツ産業
寄稿では、漫画やアニメが特定の思想に縛られない自由な表現で世界のファンを獲得してきたこと、日本のコンテンツ産業がアニメの海外売上1.4兆円超・ゲーム2.7兆円規模(経済産業省・2024年)へと成長し、コミックマーケットに象徴される「クリエイター文化の総本山」であることが語られます。
進化し続ける「萌え」表現
2019年の大英博物館「Manga」展にも触れつつ、大きな瞳や繊細な仕草で感情を伝える「萌え」表現が、デフォルメ技術とデジタルの進化とともに洗練されてきた歴史を、本展はまさに体現していると論じます。
そして、美術教育が果たす役割
私が運営する東洋美術学校でも、2年制から4年制の学科において、デジタル技術の習得環境を充実させるだけでなく、人体から背景まで基礎から描く力を養えるように指導を行っています。根本的な「描く力」がなければ、素晴らしいアイデアや依頼された設定を形にすることができません。
基礎画力とデジタル表現の両立、即売会への出展奨励、企業とのコラボレーションやインターンシップ、社会人の学び直し(リカレント教育)——教育機関がクリエイターの実践力と産業との接点を育てる役割を担う、と寄稿は結ばれています。
本校でイラスト・マンガを学ぶ
本校では、こうした考えのもとに次の学びを用意しています。
展示概要
絵師100人展 15
会期:2025年4月26日(土)~2025年5月6日(火・休)(会期中無休)
時間:10:00~20:00(最終入場19:30)
会場:AKIBA_SQUARE(秋葉原UDX2F)
入場料:前売券:1,300円(税込)/当日券:1,500円(税込)
※中学生以下無料
※障がい者手帳をお持ちの方(要提示)は、付き添いの方1名様のみ無料(本人は有料)
主催:産経新聞社
協力:秋葉原UDX AKIBA_SQUARE、関西美術印刷、ノムラメディアス
なかごめ・だいすけ(東洋美術学校 校長)





