今回の夏のイベントビジュアルイラストは、本校卒業生でフリーイラストレーターの甘崎雨夢さんによる描き下ろしです。
夏のイメージでお願いしたこの1枚、どんな流れでイラストが仕上がっていくのか、制作の様子を教えてもらいました!
Start!
STEP.1 キャラクターデザイン
今回は絵を描くのが好きな女の子を東美のイメージで描き下ろさせていただきました。
デジタルイラストで使用するツールなどをモチーフに取り込んでいます。
メインイラストで描くのは上半身のみなので、上半身にモチーフをたくさん盛り込んで描いてみました。
STEP.2 色ラフ
今回は「夏」をイメージして、入道雲を背景に「楽しそうに絵を描く女の子」を描きました。
鮮やかな世界を描き、楽しそうな雰囲気を出せるように、風船や羽をちりばめてみました。女の子も絵の世界にいるような色彩を意識して描いています!

STEP.3 線画・下塗り
線画・下塗りの工程では、色ラフをもとに線を選びながら、丁寧に描くようにしています。
今回は人物のみ線画・下塗りを行いましたが、作品によっては背景にも線画を描くことがあります。
雲など線画が必要ない背景の場合は、厚塗りで進めています。

STEP.4 本塗り
本塗りでは色ラフを参考にしながら、影と光を調整しています。
私は一つのレイヤーに対して不透明保護をかけて、自作のブラシでスポイトしながら影と光をなじませています。
Adobe Photoshopを使っていた名残で当時から塗り方は変わっていません。

STEP.5 完成(加工)
加工の段階で完成の仕上がりが変わっていきます。
イラストによってテクスチャを変えてみたり、グラデーションマップなどを使って色味を統一してみたり、ぼかしなどで遠近感を出すとイラストに表情が出てきます。
納得するまでいじったら完成です!

Finish!
夏らしい爽やかさと、イベントビジュアルにふさわしい鮮やかな世界を描いていただきました!甘崎さん、ありがとうございました!
クリエイターに質問!
Q1 イラストを上達させるために意識していることはありますか?
A1 イメージをはっきりさせるために、普段からアナログなどでアイディア出しをしています。
Q2 制作に使用したツール/画材を教えてください!
A2 CLIP STUDIO PAINTです。