イラストレーターを目指す高校生が冬休みにやるべきこと

イラストの学びガイド

「描くのが好き」を将来の仕事につなげるための考え方

イラストレーターを目指す高校生にとって、冬休みは「たくさん絵を描く時間」だと思われがちです。
しかし、専門教育の視点から見ると、この時期は描く量よりも「考え方」を整える期間だといえます。

大切なのは、
「プロのイラストの仕事はどのように成り立っているのか」
「自分はどんな学び方をすれば成長できるのか」
を知ることです。

この記事では、冬休みをどう使えばよいかを、努力論ではなく判断の軸として整理します。


1. 「上手く描く」よりも「正しく見る」ことを意識する

専門学校では、入学後すぐにデッサンやドローイングを学ぶことが多くあります。
これは、デジタルが使えないからではなく、形や立体を正しく理解する力が将来の仕事に直結するからです。

イラストの仕事では、あとから
「ポーズを変えてほしい」
「向きを直してほしい」
といった修正が入ることがあります。

そのときに大切なのは、
線ではなく、形として理解して描けているかという点です。

冬休みに意識したいのは、

  • 輪郭だけをなぞって描いていないか
  • 体や物を、立体(かたまり)として考えられているか

という「見る力」です。
この力は、あとから何度でも描き直せる基礎になります。


2. 「仕事として描く」ことを少しだけ体験してみる

イラストの仕事は、自分の好きなものを自由に描くこととは違います。
多くの場合、次のような条件が先に決まっています。

  • 何に使うイラストか
  • 誰に向けたものか
  • いつまでに完成させるか

冬休みの制作では、次のような設定をしてみてください。

  • 「ゲーム用のキャラクターを想定する」
  • 「ポスターに使うと考えて描く」
  • 「1週間で完成させると決める」

こうした条件をつけることで、
「自分のための絵」から「誰かの目的に応える絵」へと意識が変わります。

この考え方は、専門教育で行われる実践的な課題にもつながります。


3. 学校イベントは「雰囲気」ではなく「学び方」を見る

冬休みには、オープンキャンパスや説明会が多く行われます。
楽しい体験ができる場ですが、判断するときは中身を見ることが大切です。

確認しておきたいのは、次の点です。

  • 絵に対して、どんな直し方を教えてくれるか
  • 一人ひとりの作品を見てもらえる時間があるか
  • 作品集(ポートフォリオ)をいつから作り始めるのか
  • 学ぶ年数ごとに、何ができるようになるのか

「この学校に入ったら、自分の絵はどう変わるのか」
を想像できるかどうかが、重要な判断軸になります。


4. 自分の絵を落ち着いて見直してみる

プロを目指すうえで必要になるのが、作品集です。
作品集は「一番うまい絵を集めるもの」ではなく、
自分に何ができるかを伝えるための資料です。

冬休みのうちに、

  • 今まで描いた絵を並べてみる
  • よく描いているモチーフを確認する
  • あまり描いていないものに気づく

といった整理をしてみてください。

ここで大切なのは、
上手・下手で判断しないことです。

自分の得意なことと、これから伸ばすべきことを言葉にできるようになると、
入学後の指導をより深く理解できるようになります。


冬休みのイラスト学習に関するよくある質問

冬休みの間に、高価な機材やソフトを自分で用意する必要はありますか?

必ずしも入学前に用意する必要はありません。
多くの専門教育の現場では、学習に必要な機材やソフトが整えられており、まずは実際に触れてから判断することが推奨されます。


絵に自信がありませんが、冬休みに何をすればよいですか?

デッサンやクロッキーを通して、対象をよく観察する練習をすることが有効です。
形や立体を意識して描く経験があると、入学後の授業についていきやすくなります。


修業年限(2年〜4年)は、どう考えて選べばよいでしょうか?

将来どのような形で仕事をしたいかを基準に考えることが大切です。
学ぶ内容の幅と時間の使い方を比べ、自分に合った設計を選ぶことが重要です。


冬休みの説明会やイベントで気をつけることはありますか?

雰囲気だけで判断せず、指導内容やサポート体制を確認してください。
自分が学びたい分野に対応しているかを見ることが大切です。

東洋美術学校からのお知らせ

現在、東洋美術学校では高校生を対象としたイラストコンテストを開催しています。制作テーマや応募方法の詳細は、上記の特設ページをご確認ください。

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