縦読み漫画(WEBTOON)を学べる専門学校とは?|なり方・カリキュラム・東美の実例【2026年版】

縦読み漫画(WEBTOON)の作り方の図解:縦スクロールの演出設計・フルカラー彩色・話数構成とテンポ TOPICS

スマートフォンで読む「縦読み漫画(WEBTOON)」が、いまマンガの主役級の存在になりつつあります。国内のコミック市場は2024年に過去最高の7,043億円に達し、そのうち72.7%(5,122億円)を電子コミックが占めました(出版科学研究所調べ)。紙が伸び悩むなかで市場を牽引しているのは電子で、出版各社はその「次の成長軸」としてWebtoonを挙げています(インプレス総合研究所『電子書籍ビジネス調査報告書2024』)。

実際、集英社・ジャンプグループ発の「ジャンプTOON」(2024年5月配信開始)をはじめ縦読み専用サービスの立ち上げ・参入が相次ぎ、ピッコマやLINEマンガといった縦読み中心アプリは国内マンガアプリの売上上位を占めています(Sensor Tower調べ)。読者側でも、有料の電子書籍利用者の約3割(よく購入7.1%+ときどき21.0%)がWebtoonを買っており、その割合は前年より増加(同報告書)。作品も、それを生み出す作家の需要も増え続けています。

縦読み漫画は、紙の横読みマンガとは「見せ方」も「作り方」も大きく異なります。だからこそ、独学だけでなく専門学校で縦読み特有の技術を学ぶ意義が高まっています。この記事では、WEBTOONとは何か、横読みとの違い、作家になるルート、専門学校で学ぶ意味、そして東洋美術学校マンガ科での学び方を、できるだけ具体的に整理します。

WEBTOON(縦読み漫画)とは?横読みマンガとの違い

WEBTOONは、スマホでの縦スクロールを前提にした漫画形式です。横読みマンガとの主な違いは次の通りです。

  • 縦スクロールで読む:ページめくりではなく、上から下へ連続して読む
  • フルカラーが主流:スマホ画面で映えるカラー彩色が一般的
  • コマ運び・余白の使い方が独特:スクロールのリズムで「間」や演出をつくる
  • アプリ/Webでの連載形式:話数ごとの配信、読み切り・連載の設計

画力やストーリー構成という土台は横読みと共通でも、縦読みならではの演出・彩色・構成を別に身につける必要があります。

WEBTOONならではの制作の特徴

縦読み漫画を作るうえで、横読みと特に変わるのは次の3点です。

  • 縦スクロール用の演出設計:1コマずつ「見せて」いく構成。視線を上から下へ自然に誘導し、スクロールで「間」や驚きをつくる
  • フルカラー彩色:白黒原稿ではなくカラーが基本。背景・キャラの色設計やライティングの考え方が重要
  • 話数構成・テンポ:1話を短く区切り、続きが気になる引きをつくる。アプリ連載に最適化した設計

これらはデジタル制作が前提になるため、制作ソフト(CLIP STUDIO PAINT など)の操作も身につけておくと制作がスムーズです。

WEBTOON作家になるには?

基本のルートは漫画家と共通で、独学・専門学校・出版社/編集部への持ち込みやコンテストがあります(漫画家全般のなり方は 漫画家になるには? で詳しく解説しています)。

そのうえでWEBTOONで特に求められるのは、縦スクロール用のコマ・演出設計、スマホで読ませるフルカラー彩色、アプリ連載を意識した話数構成・テンポです。横読みの基礎(画力・ストーリー)に、これら縦読み特有のスキルを足していくイメージです。

縦読み漫画は専門学校で学ぶ意味が大きい

独学でも始められますが、専門学校には縦読み漫画ならではの強みがあります。

  • 縦読み専用の指導:横読みの基礎に加え、WEBTOONの作り方を体系的に学べる
  • 現役編集者からのフィードバック:商業で通用する視点を直接もらえる
  • 制作環境:デジタル制作の機材・ソフトに触れながら学べる
  • 作品を編集部に届ける仕組み:作品集の発送・添削会など、デビューにつながる接点がある

東洋美術学校マンガ科のWEBTOONの学び方

東洋美術学校のマンガ科(2年制)は、漫画家デビューを目標に、アナログとデジタル(CLIP STUDIO PAINT)の両方を学べる学科です。横読みマンガの基礎を固めながら、縦読み漫画にも対応しています。

「カラー原稿制作/縦読み漫画」の授業では、「今注目のWEBTOON(縦読み漫画)。見開きの漫画とはひと味違う表現方法で、スマートフォンで読む漫画のつくり方を学ぶ」と位置づけ、縦読み特有の表現を実践的に学びます(縦読み漫画は2年次の選択授業として履修できます)。

さらに、集英社・ジャンプグループの縦読みマンガアプリ「ジャンプTOON」とは継続的に接点があります。2024年にはジャンプTOON編集部による在校生向け説明会(縦読みマンガ新人賞「ジャンプTOON AWARD」の案内を含む)を、2025年には現役編集者を招いた個別添削会(学生一人あたり30分前後の個別指導)を実施しました(説明会添削会のレポート)。

縦読みプラットフォームでの卒業生の実績もあります。卒業生のはるしおんさんは、縦スクロール・フルカラーのマンガサービス「comico」で作品『王子さまなんていらない』が公式連載されました(詳細)。

東美マンガ科は、漫画家デビューを後押しする「出張編集部」(毎年2月下旬に編集者を招いて作品を講評。その場でスカウトを受けることも)でも知られ、参加出版社にはジャンプTOONをはじめ多くの編集部が名を連ねます。目指せる職業にも「WEBTOON作家」を掲げ、卒業生からWEBTOON作家や作画担当を輩出しています。

→ 学べる内容・カリキュラムの詳細:マンガ科

よくある質問(WEBTOON・縦読み漫画を学びたい方へ)

Q. 絵が未経験・初心者でも大丈夫ですか?
A. マンガ科は1年次にペンやトーンの技術、CLIP STUDIOの基本操作、ストーリーやコマ割りなど基礎から学びます。未経験から始める学生も多くいます。

Q. 横読みマンガと縦読み(WEBTOON)、両方学べますか?
A. はい。横読みマンガの技術を基礎にしつつ、縦読み漫画は選択授業として学べます。画力やストーリーの土台は両方に共通するため、結果的に表現の幅が広がります。

Q. WEBTOON制作に必要なソフトは?
A. 東美マンガ科ではCLIP STUDIO PAINTを使ってデジタル制作を学びます。カラー原稿の授業もあり、フルカラーが主流のWEBTOONに活かせます。

Q. WEBTOONだけを学びたいのですが?
A. WEBTOONも漫画である以上、画力・ストーリー・演出という土台が欠かせません。横読みの基礎を固めながら縦読みの表現を足していくのが、遠回りに見えて近道です。

まとめ

縦読み漫画(WEBTOON)は、これからの漫画家にとって大きな選択肢のひとつ。本格的に目指すなら、縦読み専用の授業・プロによる添削・制作環境がそろった環境で学ぶのが近道です。東洋美術学校マンガ科では、体験入学で実際の授業の雰囲気を確かめられます。

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