染織文化財の修復には、布そのものへの深い理解が求められます。繊維の素材と織の構造、染料や媒染剤、染織の技法、そして繊維製品の劣化や変褪色まで、知っておくべきことは幅広くあります。東洋美術学校の保存修復科では、これらを2年次の「染織品修復基礎」から段階的に学んでいきます。
染織品修復の基礎で、何を学ぶのか
まずは、染織品を構成する素材と、それが傷む仕組みを知ることから始めます。
2年次の染織品修復基礎では、繊維素材とその織構造、染料、媒染剤、染織技法、繊維製品の洗浄と洗浄剤、取り扱い、劣化、変褪色などに関する基礎的な知識を講義で学び、あわせて実習を行います。布がどう作られ、どう傷んでいくのかを理解することが、処置の判断を支えていきます。

いつ学ぶのか──基礎から担当作品へ
染織品の修復は、基礎から実際の処置へと段階を踏みます。
2年次の「染織品修復基礎」で素材と劣化の知識を学び、3年次の「染織品保存修復」で担当作品に向き合います。染織文化財について理解を深めたうえで、その保存修復に必要な考え方や知識を学びます。それらを踏まえ、各自が担当作品の調査や修復処置を行い、最終的に報告書を作成します。調査から処置、記録までを一続きで経験することで、染織品の修復の全体像を体得していきます。
保存修復科で学べること
染織品修復は、東洋美術学校 保存修復科が扱う分野の一つです。
保存修復科では4年間をかけて、油彩画・木製品・日本画・洋紙・文書など複数分野の修復と保存科学を実践的に学びます。染織品を含む各分野の学びは、保存修復科の学科ページで紹介しています。カリキュラムや進路の方向性は、資料請求でより詳しく確認できます。
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