日本画模写とは──古典を写して、技法を学ぶ

筆で日本画を描く様子 授業紹介

日本の文化財を学んでいく上で、日本画の画材や、そこで使われている接着剤などの知識は欠かせません。東洋美術学校の保存修復科では、日本画を実際に制作し、また古典絵画を模写することを通して、その素材と技法への理解を深めていきます。

なぜ、模写で技法を学ぶのか

古典を写すことは、当時の作り手の技術を追体験することでもあります。

日本画模写では、古典絵画を模写し、当時の技術や技法を学びます。授業では国宝「源氏物語絵巻」の中から一場面を選び、その部分の現状模写を行います。制作当初の姿を再現するのではなく、今に伝わる状態をそのまま写し取る現状模写を通して、絵巻がどのような素材と手順で作られているかを読み解いていきます。

制作から、保存への視点へ

日本画を作る経験は、そのまま修復の目を養うことにつながります。

一般には馴染みの少ない日本画制作ですが、日本画とは何かという定義から、基本的な道具や進め方を、実際に作品を制作することで理解していきます。素材と構造を自分の手で知ることが、保存上の問題点を見通す力の下支えになります。

いつ学ぶのか──1年次から2年次へ

日本画に関わる学びは、1年次から段階的に進みます。

1年次の「日本画」で画材や道具、進め方の基礎に触れ、2年次の「日本画模写」で源氏物語絵巻の現状模写に取り組みます。同じ2年次の「日本画保存修復」では、色紙や絵巻の模写に処置を行います。ここで描いた作品は、3年次の「表装」で掛軸に仕立てる題材にもなり、分野をまたいで学びがつながっていきます。

保存修復科で学べること

日本画模写は、東洋美術学校 保存修復科の学びを支える科目の一つです。

保存修復科では4年間をかけて、油彩画・木製品・染織品・洋紙・文書など複数分野の修復と保存科学を実践的に学びます。日本画に関わる学びは、保存修復科の学科ページで紹介しています。カリキュラムや進路の方向性は、資料請求でより詳しく確認できます。

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