【COMITIA146】オリジナル作品オンリーの即売会「コミティア」に行ってきた!/卒業生・在校生ブース取材&会場レポート

TOPICS

こんにちは!東洋美術学校 企画広報部のIKです。今回は2023年12月3日(日)に東京ビッグサイトで開催された「コミティア146」に行ってきました!

このイベントに、東美卒業生のイラストレーターいつきゆうさん、ゲームクリエイターじゃむさんっぽいどさん、イラストレーション科在校生(P.N.戸叶焔人さん)がサークル参加をするとのことで取材をしてきました。会場の雰囲気や、コミティアの面白いところをお伝えできればと思います!

コミティアとは?

コミティアとはプロ・アマを問わず自主制作したマンガやイラストなどの作品を発表・販売することができる、オリジナル作品に特化した展示即売会です。近年ではクラフトや雑貨を販売する参加者も。東京では年に4回開催されており、また地方都市でも行われるので参加機会が多く設けられていることも特徴です。

開催ペースは年に4回。会場は東京ビッグサイトで約3000~4000の出展(サークル参加)があります。1回あたりの総来場者は約1万5千人~2万5千人です。

https://www.comitia.co.jp/html/entry147.html

東京ビッグサイトのメインエントランスを通って、いざコミティア会場へ! 今回は西ホールで行われました。イベントは11時から開始で、混雑回避のため12時頃に入場。それでも多くの来場者がいて、閉場近くまで活気にあふれていました。

コミティア146 会場の様子

まずはじめに、イラストレーターのいつきゆうさんのブースを尋ねました。

今回いつきゆうさんは、『素直になるシリーズ』のイラスト本やグッズ、エッセイ漫画などを販売されていました。やはり開場直後からファンの方が多くいらっしゃっていたそうです。取材中もファンの方への気配りがさすがでした……!

さっそく商品を見ていると、色やチャームの形にバリエーションがある、デザイン違いのアクリルキーホルダーが!

いつきゆうさん
いつきゆうさん

こちらのアクリルキーホルダーは、パーツごとに異なる会社に印刷発注をしていて、届いたパーツを自分で組み合わせてキーホルダーに仕上げています。パッケージも自分で作っていますよ。

なんと、パーツごとに発注しているとのこと!こだわりを感じます……!

一点ものの作品やバリエーション違いの商品は、どのデザインを買うかを選ぶのも楽しいところ。

スタッフは刷りガラスのような質感のアクリルキーホルダーを選択。ほか、イラスト本やトートバッグも購入させていただきました!

そして今回の取材では東美の先輩であるいつきゆうさんに、出展に関するお話も伺いました。

いつきゆうさん
いつきゆうさん

まず、コミティアは他の創作イベントに比べて参加のハードルは低い方なのかなと思っていて、というのも参加費が他のイベントと比較するとリーズナブルなんです。初めてイベント出展を考えている方や生徒さんにも私はすごくオススメかなって思います。

出展イベントに参加するためにはまずサークル参加申し込みが必要で、スペース分の参加費がかかります。この参加費が比較的リーズナブルとのこと!

参加費・スペースのサイズ・備品などはイベントによって異なるので、自分が出したい作品の数やボリューム感を見積もって参加するイベントを選んでいきましょう。

【参考】次回のコミティア147の参加費は、1スペース6,900円(会議机半分・イス1脚・サークル通行証3名分)

https://www.comitia.co.jp/html/entry147.html
いつきゆうさん
いつきゆうさん

私も実際に学生時代にコミティアに出ていたので、やっぱり出やすいイベントっていうイメージです。イベントで初めて作品を知ってくださる方もいますし、お声掛けいただいて仕事に繋がったりするので、出展のメリットはあるんじゃないかなと思います!

ファンが増える/お仕事に繋がる可能性もあるとのことで、フリーを視野に入れている人は特に気合を入れて参加したいですね!

また私達スタッフも今回来場してみて、SNSでは巡り会えていなかったかもしれない作品、「今後も応援していきたい!」と思える素敵な作家さんを沢山知ることができました。(実際、様々なブースで沢山作品を買っております……!)

勿論知っている作家さんもいらっしゃいましたが、初めて見かける作家さんも多く参加されているという印象を持ちました。

いつきゆうさん
いつきゆうさん

今回新しく作った、最近描いたイラストをまとめた本になります。

本を作るのは昔から大好きで、装丁にこだわったりとか、カラーページを入れた後にモノクロページを入れて変化をつけたり、自分で本を作るっている工程も楽しみながら仕上げるまでがすごく好きなので、力を入れています。本もグッズとして飾ってくださる方が多いので、眺めても可愛い表紙にしようかなとか、持っていて嬉しいものを目指して制作するようにしています。

いつきゆうさんのイラスト本

実際に本を手に取ると紙の質感にあたたかみがあり、3色刷りの表紙はシルクスクリーンのようなアナログ感で、優しい世界観が伝わってきます!

いつきゆうさん
いつきゆうさん

なかなか自費出版はハードルが高いと思うんですけれど、最近は小部数からも凝った装丁ができるようになってきていて1冊からとかでも作れるので、ぜひチャレンジしてもらえたらなと思います!

続いてゲームクリエイター&Vtuberのじゃむさんっぽいどさん(以下じゃむさん)のブースへ伺いました!

じゃむさんは、自身が監修している《 絶対に会話がかみ合わない男たちとの恋愛アドベンチャーゲーム「狂気より愛をこめて」》のグッズや、オリジナルイラスト集などを販売されていました!

「狂気より愛をこめて」はじゃむさんとヴァンパイア株式会社が開発したSTEAMでプレイできるゲームです。

じゃむさん
じゃむさん

ヴァンパイア株式会社や販売元のPLAYISMさんもゲーム「狂気より愛をこめて」は僕の作品だっていうことをしっかりと認めてくれてて、僕が「狂気より愛をこめて」のブランドを使って商品を売り出したりするのはいくらでもやって構わないと言われています。会社で作れないものは自分で作ろうと。自分で作れないものは会社で作らせようっていう(笑) WIN WINな関係です。

キラキラホログラムのポストカードや、利き手ではない左手で描いた「左手シール」(写真左下)など個性的なグッズまで。じゃむさんワールド全開!

スタッフはイラスト本やポストカード等を購入させていただきました!

購入作品にはサインを入れてもらえるとのことで、私達もお願いしてポストカードにサインを入れてもらいました!

こういったファンサービスがあるのも、リアルイベントの嬉しいところですね。

開始直後はファンの方が多く来られて、1時間くらい列ができていたそう。

12時半の時点でゲーム設定資料集は早くも売り切れに……!

ファンの方からはゲームの感想もあったそうです。

じゃむさん
じゃむさん

ゲームの内容自体は明るくてギャグっぽいテイストなんですけど、最後までやると意外と切なかったり、まさかそんな結末になるのか!っていう意外性があったりして。そのギャップにやられました!っていう感想が多かったです。

作品の感想を直接聞けるのも、逆に直接お伝えできるのも、リアルイベントの良いところですね!

そしてじゃむさんにも出展に関するお話を伺いました

じゃむさん
じゃむさん

ゲームの作品はゲームをやってもらえたらわかると思うんですが、オリジナルだとイラスト本でしょうか。僕は彩度や明度が明るい色をすごく好んで使っているんですが、特にこの紺色・ピンク・シアン(水色)を「じゃむ三原色」と呼んでいるんですが、そういった色使いの作品を多く収録しているのがこのイラスト本です。

実際にイラスト本を見ると高彩度の色がキレイに印刷されていました!

特徴的なピンクやシアンを、紙の上でもしっかり楽しめます。

※写真より実物の方がもっと色鮮やかです!
じゃむさん
じゃむさん

一次創作は二次創作に比べて圧倒的に知名度がないから、純粋に絵とかの魅力で勝負するしかなくて、最初は全然売れないんですよね。専門学生の時に初めてコミティアに出たんですけど、その時に思ったのは「全然売れない!」でした。でも多分、やればやるほど儲かるものだと思うんですよね。

じゃむさん
じゃむさん

初回って設営のテーブルクロスや土台、スタンドとか、そういう備品にもお金がかかりますけど、一度買ってしまえば後でいくらでも使えるので。最終的には取り組んだ分リターンが増えていったので、最初売れなかったからといって、へこたれないでほしいですね。

「東美祭(本校の文化祭)に出たことがある人も、売れ方の違いに(思ったより売れなくて)落胆するかも」という話もありました。かつ、特に初めての出展は準備物が多いので費用がかかってしまうんですね。

しかし「へこたれないでほしい」というお言葉。頼りになります!

じゃむさんの学生時代やゲーム開発についての話は、11月に行われたオンライン講演会でたくさん語っていただいております! じゃむさんについて知りたい方は東美公式YouTube「TOBI TUBE」にアップされている講演会動画をぜひご覧ください⭐️

最後にイラストレーション科 在校生、P.N.戸叶焔人さん(以下 戸叶さん)のブースに伺いました。

戸叶さんはオリジナルキャラのイラスト本、デフォルメキャラを中心にしたグッズなどを販売。

マグカップキーシャカシャカチャームなど、特徴あるデザインのグッズが展開されていました!

戸叶さん
戸叶さん

デフォルメキャラを描くのが好きで、それが一番生かされるグッズってなんだろうって考えた時に、チャームやキーホルダーが良いかなと考えて、制作しました。シャカシャカチャームが特にお気に入りです。

中にキャラクターが入っているシャカシャカチャーム

「うわ〜〜っ!」ってなってるこの表情がキュート! ><

スタッフは他キャラのデフォルメイラストも楽しめるシールセットを購入させていただきました。色使いやデザインに統一感があって、クオリティが高いです!

戸叶さんにも出展についてのお話を伺いました!

戸叶さん
戸叶さん

想定よりお金がかかってしまったので、金銭に余裕を持って臨むことをお勧めします!(笑) 特にグッズ制作にお金がかかりました。ディスプレイ用品は100均でも十分揃えることができました!

戸叶さん
戸叶さん

1〜2ヶ月くらい前から手をつけました。東美祭には出ていないので全てコミティアに合わせて作っています。イラスト本は、今まで描いてきたイラストや今回新規で描いたイラストを収録して作りました。

戸叶さん
戸叶さん

最初にX(Twitter)の相互さんが以前コミティアに参加されていた時に「めっちゃ楽しかった!」と言っているのをみて、自分も参加したい!と思いました。申し込み期限もまだあるから大丈夫かなと申し込みだけしてみたところ、当選して出展が決定しました。いざ出展が決まるとやらなきゃ!と背中が押されました。

出展イベントは年に数回の開催。数が限られていますので「思い立ったら申し込む!」という行動力、大事ですね……!

他にもさまざまなコーナーがありました!

出張編集部

コミティアではオリジナルマンガを出品する参加者が多くいます。その作品を出版社に批評してもらう場として「出張編集部」が併設されていました!編集部のジャンルが幅広かったので、どんなスタイルの作品でも参加しやすそうです。

創作に関する企業ブース

入口付近には企業ブースがあり、ペンタブレットや画材の試し書きや、講演会などもありましたよ。出版社が発行する最新書籍の販売コーナーもあったりと、創作意欲が刺激されます!

キッチンカー

会場を歩いているとき、どこからともなくソースの良い香りが……!

なんと、キッチンカーで広島風焼きそばが売られていました

歩き回ってお腹が空いてきたところだったのでナイスタイミング!買ってその場でいただきました。そして、コミティアに参加したことをアピールできる「コミティアに行ってきましたどら焼き」も購入! どちらも美味しかったです😋

まとめ

枠にとらわれず自由に制作された、面白く斬新な作品に出会えるところがコミティアの醍醐味!
オリジナル作品オンリーの出展イベントという形式は、本校の一大イベント「東美祭」とも似通った雰囲気がありました。

もっと多くの人に作品を見てもらいたい!という方は外部の出展イベントにもチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

サークル参加でも一般参加でも多くの刺激を受けることができるので、ぜひ在校生や、これから東美に入学する方も参加してみてほしいです!

以上、コミティアレポートでした!

コミティア公式サイトはコチラ

↓他のイベントレポートも見る!↓

タイトルとURLをコピーしました